
『移住』という言葉がよく聞かれている。
東京などの都市圏に住んでいる若い世代に対して、『地方への移住を提案する』という事業が総務省などがおこなっているのである。
限界集落は今後地域社会を維持することが出来ないために都市部から移住を促すという趣旨はわかるのだが、移住というのは夢物語ではなく『現実』の事であることをまずは認識しなければならないだろう。
なぜなら、移住した先には現実に人が住んでおり、その人達にも人生があり、主義主張が存在するのである。
当然のことながら、移住した人と元より住んでいた人達の間には感覚のズレは存在する。その感覚のズレは時として人間関係の構築を難しくしてしまうのは容易に想像できることだろう。
動画を投稿した人は残念ながら、元々住んでいた人達との間で人間関係が拗れてしまいそれを修正することが出来なかった。これはどちらが悪いという話ではなく、地方への移住は現実の場所に移住すると言うことであり、理想郷でも何でもなく現実の事であると認識して行かなければならないのである。
そこには当然ながら人間関係の構築を失敗する事を想定しておかなければならないだろう。
地方の移住というのは相当な覚悟が必要であり、失敗も視野に入れておかなければならない。
ただ、先ほども言ったが、ここでその地域になじめなかったというのは別にその人の対人関係が劣っているわけではないし、元々住んでいる人の対人能力が低いわけでもないのである。
単に『合わなかった』それだけのことなのだ。
都市部に住んでいる人達は地方への移住の難しさも想定しておいて欲しい。田舎の人にも自分達のルールがある普通の人達であり、そのことを認識した上で人間関係をどのように構築するかを考えて欲しいと思う。