火. 4月 7th, 2026

 業界用語というものがあるのはご存知だろう。

 ネダレスと言われたところで大部分の方は「何のこと?」と思うことだろう。だが、大工さんなどの建築業に携わる方ならばすぐに分かることだろう。

 このように業界に所属している人にとっては常識だが、それ以外の業界の人にとっては完全に意味不明というのはよくあることなのだ。

 ただ、その業界独自の単語の場合はほとんどトラブルは起きない。

「それってどういう意味ですか?」

 と尋ねればほとんどの人はきちんと教えてくれるはずだ。

 そのため、トラブルなどに発展はしないのであるが、これが一般的に広がっているような場合には誤解のきっかけになってしまいトラブルに発展する可能性があるので注意が必要だ。

 そこで今回はタイトルにあるように『善意』『悪意』は一般的に使われる意味と法的に使われる意味の場合には大きな違いがあるため、注意喚起を兼ねて書いていこうと思う。

【一般的な意味】
 まずは一般的な意味である。

 というよりも「いちいち説明しなければならないのか?」という疑問が生じるし、読まれる方も「馬鹿にしてるのか?」ということで不快な印象を持たれるかもしれないが、この辺りはご勘弁願いたい。

『善意』は『他人や物事に対して持つ、よい感情・見方。好意』というものであろう。

 そして『悪意』は『他人や物事に対して持つ、悪い感情、見方』というものだ。

 これが『善意』『悪意』の一般的なとらわれ方である。

【法的な意味】
 この一般的な意味に対して法的の意味は『まったく』違うので本当に注意が必要だ。

 法的には『善意』は『知らない』ことを意味しているのに対し、『悪意』は『知っている』ということなのだ。

 「はぁ……?」

 というのが正直な感想ではないだろうか。はっきり言ってその気持ちはよくわかる。私自身、行政書士の勉強を始めた時には「何じゃそりゃ?」と思ったものである。

 法的に『善意の第三者』は『事情を知らない第三者』であり、『悪意の第三者』とは『事情を知っている第三者』のことなのだ。

【認識の違いがあることを知っておこう】
 さて、一般的な認識と法的な認識の違いがあることを知らないとどのようなトラブルが起こるのか?

 すぐに思いつくのは、やはり『悪意の第三者』と言われた時に法的な意味合いを知らない人は「はぁ?あれがそんな悪いやつに見えるってか?」というようにカッとなって揉め事になりかねない。

 そこで誰が言っているかをきちんと把握してからどちらの意味で言っているかを考える必要があるのは事実であろう。

 これは他業種だけでなく、他の世代でも言葉の認識が違う場合があるのでそれもきちんと想定しておかなければならないと思う。

 自分の認識と他者の認識は違うということは頭ではわかっていても意外と忘れがちになってしまうので、注意が必要であろう。

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By 福川 要

 2021年6月に宮崎県の片隅でひっそりと行政書士事務所を開業中。  主な業務は、許認可関連、遺言状作成です。

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