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さて、私はこの『教員は世間知らず』という類いの誹謗中傷が大嫌いである。
それはどうしてかというと、自分が世間を知っているという思い上がった態度が限り無く鼻につくからである。
前にも書いたのであるが、どうも民間企業に勤めている人は勘違いしがちであるが、公務員や教員は別に世間知らずなどでは無い。
教員が学校現場しか知らないことを批判している人は学校がどのような仕組みで動いているのかどれだけ理解しているのか?
まさかと思うが、外部と一切折衝することがないとでも思っているのか?
修学旅行の委託先は外部との折衝とは言えないのか?
そのやり方を教員は世間知らずと嘲笑う人は知っているのか?
どのような手続を経て、学校行事が運営されているか知っているのか?
進路指導はどのようにやっているのか知っているのか?
授業をどのような観点で展開しているか知っているのか?
得手不得手の異なる生徒に対して、どのように授業を展開すれば理解させることが出来るか考えたことがあるか?
世間知らずであると教員を嘲笑う人達は、ぜひとも上記の質問に答えて欲しいものだ。
前にも書いたのだが、人間は自分の所属している業界以外は基本詳しくない。
それは民間企業であっても教員であっても何も変わらないのだ。
この記事の女性は美容院の経営者という話である。
経営者であれば相当な苦労もしているし、物事の知識も豊かであろう。だが、それでは教員の世界で成功するかどうかは別問題だ。
はっきり言って、美容院の経営者であっても学校現場では素人に過ぎない。知るとが上から目線で教員を見下すというのははっきり言って滑稽でしかない。
この記事を書いた人物が『民間人校長』の公募に応募して採用されたとしよう。
この人物が校長となったときに、上手く学校を運営できるだろうか?
私は無理だと思う。
誤解しないで欲しいのだが、能力が低いから上手くいかないのでは無い。求められている能力が民間と公共教育では明らかに異なっているのである。いわば適正の問題であり能力の問題である。
この記事の人物は、学校現場ではど素人でしか無い。そんな人物が学校現場に管理職として入ってくれば間違いなく混乱する。
教育理念があってもそれが教育基本法、学校教育法、学習指導要領などの理念と比較して乖離していないか?
指示が適切な手続に従ってやっているか?
指示が公教育の理念から逸脱していないか?
文科省や都道府県の意向と乖離した場合、どうするのか?
そもそも、学校教育の制度をどれほど把握しているのか?
おそらくその辺りの知識は皆無であろう。だって、学校教育の現場に入っていないからわからないのだ。
その時、きっとその学校に勤めている教員達はこう思うのではないか?
「この人、何もわかってないな」と……
自分の業界以外の事は基本理解していないのに、『教員は世間知らず』という嘲笑がまかり通るのは非常に不快だ。
今後、私は『教員は世間知らず』という嘲笑を耳にした場合に『お前もだろ』と言ってしまいそうである。
自分の業界しか知らないのはみな一緒なのに、自分だけが,ものを知っていると思うのは限り無く恥をさらす行為であることを認識しておくべきだろう。