
【日本の教育レベルはそもそも低いのか?】
さて、そもそも日本の教育レベルは低いのであろうか?
私はそうは思わない。
私は日本の教育システムは非常に整っており、国民はその恩恵を十分位受けているのは間違いない。日本の教育制度では義務教育を終えるだけで、社会生活を営むだけの能力を身につけることができる。
これは日本の教育制度が優秀であることを示している何よりの証拠ではないか?
もちろん日本の教育制度が完璧であり、すべての子ども達に満足いくような教育を施しているなどと主張するつもりはない。そんな教育など提示できるわけがないので、そこを責めるなど筋違いというものだ。
日本の義務教育の目的は基礎学力を身につけさせることであり、極端な話「読み書きそろばん」を提示させれば社会生活に大きな支障は生じない。だが、日本の義務教育はそれ以上に、外国語、社会、理科、芸術、家庭、体育などの教科を用意しているのだ。
基礎学力の「読み書きそろばん」に加えて充実した教科を用意している。これで教育レベルが低いと言う主張はどう考えてもおかしいと思っている。
その教育レベルの高さはつまるところ現場の先生方の弛まぬ努力が支えているのは間違いない。教育現場で働いたことのない方々は反発を覚えるかもしれないのだが、実際に現場で働いたことのある人は現場の先生がいかに生徒のために真剣に業務に取り組んでいるかを知っている。少なくとも私が一緒に働いた先生方はほとんどの方々が意識が高く真剣に業務に取り組んでいる。
さらに言えば学校の先生方は本当に能力が高いと思う。少なくとも世間一般で言われるように『バカ』『アホ』『無能』などの罵詈雑言が投げかけられるような方々ではない。
もう相当前のテレビ番組であるが「今後、日本の教員のレベルが一気に下がり、教育崩壊が起きる」と主張していた。
その理由として東京都などの大都市圏で教員が足りないために地方の教員採用試験に落ちた方々を大都市圏で正式な教員として採用すると言うものであった。
はっきり言おう。
この主張は明らかに間違いである。地方の教員採用試験に不合格だったからと言って能力が劣っていることは決してない。
「でも不合格だったんだろ? 能力ないじゃん」と言う意見が出そうだけど、それは教員採用試験の実態を知らなさすぎる者の言葉だ。
当たり前だが、教員採用試験を受験しようとするだけで既に一定水準の能力を有しているのは間違いない。その一定の水準を持った人たちが鎬を削るのが教員採用試験なのだ。
当然、一次試験のペーパーテストもほとんど満点を取らないと合格しないほどハイレベルなものとなる。
そんなほとんど満点を取らないと合格できないような試験に落ちれば無能なのか?
私にはどうしてもそうは思えないのである。
どう考えても、不合格者は無能とはほど遠い人材であり、そんな人たちが東京のような大都市圏で正教員で働いたところで能力的に不足なはずがないではないか。
テレビの演出かもしれないが、少しばかり物事を知らない人たちが作ったと私は思っている。
結論から言えば日本の教育はレベルが非常に高く。それは現場の教員の方々によって支えられているのは間違いない。
教員の方々の献身的な取り組みにより、日本の教育は高レベルで維持されているのだが、教員の方々の仕事の量は相当なものであるのは間違いない。
もちろん業種によっては教員よりも激務であるものもあるだろう。だが、教員は激務であるという認識もきちんと知られておくべきことだろう。
今後はこの現場の状況にどのように対応するかが国や都道府県に求められるのは間違いない。
国や地方公共団体にはその対応を期待した。