
さて、先日Twitterを見ていると新聞記者を名乗るアカウントで『取材は無報酬が原則、理由が金銭のやりとりが行われると真実が歪められる』という類いのツイートがなされたわけだけど、少しばかり疑問である。
まぁ、この新聞記者を名乗る方が本当に新聞記者なのかは、この際おいておくのだが、しかし無報酬が原則というのは中々危険な原則のような気がする。
お金を請求する行為というのは時として『がめつい』だの『お金に汚い』などと批判されることがある。
だが、考えてもみて欲しい、報酬の請求というのは法的には何の問題も無い行為だ。何が問題なのか?
それに取材に対して無報酬でと主張するのなら、取材対象者はどのような理由で無報酬で取材に応じなければならないのだろうか?
その取材に応じることで自分の主張を発信するという目的があるというのなら記者も取材対象者も納得するだろう。
しかし、この新聞記者の意見ではそれすらも憤慨モノという感じだ。
そのこと自体はその新聞記者の矜持である以上、別に構わない。
だが、ものすごく疑問なのは無報酬で取材をしたときに、その『真実性の担保』をどのように確保するつもりなのだろうか?
取材退所者がウソを言ったとする。その後にそれがウソであったことがわかり問題になったときに、記者が取材対象者に文句を言ったところでどのような抗議が出来るのだろうか?
無報酬の場合に文句をいわれたところで、取材対象者が「そりゃ申し訳ありませんでしたな」で終わってしまうのではないか?報酬を払っていない以上、そこで終わりである。そのウソ情報をもとに記事を書き批判されたところで、それは『裏取りしなかったの?』という新たに嘲笑されるだけだ。
報酬というのは『これだけの報酬を出すんだ。それにきちんと応えろ』という意味合いが込められているのは間違いないだろう。
報酬を値切っておいて、もしくは無報酬を持ちかけておいて相手から良い仕事をしてもらおうというのは単なる甘えであり、そんな意見に真面目に応える義務はないのである。