
先日、ある食害に対するツイートを見た。
食害とは野生動物による農作物の食い荒らしによる損害だけでなく、クマによる家畜……そして人間の被害も含まれている。
近年は動物愛護の観点から猟友会によるクマ、シカ、イノシシなどの食害をもたらす動物の狩猟(もしくは駆除)に対して批判をする動きが見える。
私が見たツイートも猟師を批判するという類いのものである。
動物愛護の観点はすばらしいものだ。だが、それは猟師の活動を規制するものであってはならないのである。
なぜなら、実際に食害の被害を受けている人達からすれば、クマ、シカ、イノシシなどは本当に害獣であり容赦をすれば自分達の生活が脅かされる……いや崩壊するのだ。いいかえればその土地で暮らす者にとって他所に住んでいる者とは考え方が違うのは当然である。
私は宮崎県の高鍋町という、野生生物が町中を普通に歩いているということはない地域に住んでいる。だが私の父が狩猟をしており、シカやイノシシなどの野生動物をとってきていたのだ。そのためか野生動物に対して愛玩の印象はなく、わたしにとっては食料という位置づけである。
狩猟に抵抗がないため、猟師に対してむしろ私としては猟友会側の視点である。
動物愛護団体の野生動物の保護というのは食害を野放しにする行為、いや助長する行為である事が非常に多い。
一番驚いたのは『クマを麻酔銃で眠らせて別の山に移すべき』というとんでもないものであった。正直常軌を逸した提案だ。
別の山には他の人が住んでいるとは考えないのか?
そこで別の人が食害にあっても自分が被害に遭うわけでないから構わないというのか?
そんな主張をするのならば自分の住んでいる町にクマを放してみるといい。できるならな?自分の子供が命の危険にさらされて平気なのか?自分の友人やパートナーはどうだ?
少しは考えてみろ。動物愛護団体の活動の全てを否定するつもりはない。だが、明らかに食害の被害に遭っている人に対して『動物愛護の観点から野生動物を殺すことは許せない!でも被害に遭うのはあなた方でよろしく』という主張に納得できる食害被害者がいるのか?
動物愛護団体がもし、自分の住んでいる地域にヒグマやシカ、イノシシなどの食害をもたらす動物と共存の関係を実践してみて欲しい。
まぁ、間違いなく住んでいる地域から追い出されるのは間違いないだろう。
食害をもたらすような動物は本当に危険なのだ。猟友会などを非難する動物愛護団体は猟友会に文句を言う前に猟友会に依頼して麻酔で捕獲したヒグマなどをお金を出して買い取ればよいのではないか?
それなら猟友会も麻酔を使うことを場合によっては考えるかも知れない。ただし、絶対に自然に帰すことはせずに天寿を全うさせるべきだろう。まさか動物愛護団体の方々は手に負えないからといって自分達の信念を曲げるような事はしないことだろう。