
公共交通機関が充実している都会においては自家用車がなくても不便ではないかもしれないが、私の住む宮崎県は公共交通期間の充実は絶望的だ。何しろ県庁所在地である宮崎市でさえ、基本電車は一時間に一本なのだ。
そんな公共交通機関に頼って生活を構築することの出来ない宮崎県において自家用車は必須と言える。
さて、日本では日本では『車検』という制度がある。基本、2年に一回行われる車検で、自動車の安全が確保されているかを確認するわけだ。車検ははっきり言って面倒だし、お金もかかるので嫌なのだが、やらないわけにはいかないので嫌々ながら車検に向かわなければならない。
車検は基本的にディーラーに丸投げする。それはある意味正しい方法であるのは間違いないだろう。だが、世の中にはユーザー車検という個人でできる車検があるのだ。
【ユーザー車検のやり方】
さてユーザー車検のやり方である。
①各都道府県の陸運局でユーザー車検の予約を入れる
『自動車検査インターネット予約』
※ここで予約の入れ方がわからないというのなら素直に業者さんに依頼しましょう
②必要なものを用意
・車検証
・自賠責証書
・現金
1,自動車重量税:22,800円(普通車の場合)
2,自賠責保険料:20,010円(JA共済の場合)
3,自動車検査証紙代:1,700円
4,自動車検査登録印紙代:400円
5,テスター代:900円(業者によって変動あり)
合計:45,810円(但し車種、都道府県によって多少の変動の可能性あり)
・印鑑(もっていかなくても問題なかったが一応保険で持っていくほうが無難)
③念のために陸運局の近くのテスター工場で予備検査を受けておく。
これは受けなくても構わないけど、ここで予備検査を受けておくのは本当にオススメです。特にライト関連が色々とズレてたりするのでここで修正してもらえるので、行っておいた方が無難だと思う。
私の場合はここで自賠責の申込みもしてくれているので必ずテスターを受けることにしている。
④陸運局で手続き
予約を入れているとスムーズに進みます。
具体的には車検審査申込み用紙、証紙関連などの用紙を記入します。記入方法は車検証があれば間違いなく書けるので安心して欲しい。
記入が終わると車両重量税などの証紙を購入して貼り付ける。他県のことは知らないが宮崎県では購入時に係の人がそのまま貼り付けてくれるので、書類を渡してお金を払えば終わると思っていただきたい。
書類が出来上がったら受付の人に「これで大丈夫ですか?」とチェックしてもらうのも良いかも知れない。これまた他県の状況は解らないが少なくとも宮崎県の受付の方は丁寧にチェックしてくれた。
⑤車検
ある意味、メインであり最大の壁と言える。
案内に従ってレーンに並んでおく。その日の状況次第ではかなりの時間待つことになるかもしれません。
さて、自分の順番が来たらいよいよ車検のスタートです。
あくまでも宮崎県の車検の順番なので他県では異なる可能性もあります。
※宮崎県では不慣れな方は『ハザート』をつけていると係員野方がサポートしてくれます
1,係員が電気系統、クラクションなどをチェック
2,先に進んで前輪を機械にはめ込む。私は毎回この辺り緊張します。
・ライト検査
・40㎞加速してからのブレーキ検査(フット、サイド)
・問題なければ検査用紙を機械に差し込み、記録します。
記録が終わると前進して次の検査へ
3,2同様にレーンに従って前進し、前輪を機械にはめ込む。個人的にはここが一番怖い。
踏み外したら脱輪するような恐怖があります。
・横滑りしないかのチェック
※その際に作業員の方が下で音のチェックする
4,前進し、排気ガスチェック
・器具をマフラーに突っ込むとあとは機械が計測する。
モニターを見て、検査が終わると器具をマフラーから抜き取り、検査証を機械に差し込み記録
する。
1~4の検査は大体10~15分程度の時間がかかる。だが、初めてのユーザー車検では緊張するし、体感時間としては私は30分くらいに感じる。何より、後ろが待っていると思うと結構焦る。
この辺りのことは考えてユーザー車検を受けてほしい。
⑥車検証の受け取り
車検が終わったら、陸運局の中に行き、検査証を提出する。
名前を呼ばれたら、車検証を受け取る。
⑦最後の締め
受け取った車検証を車内になおす。有効期間のシールをもらうので、フロントガラスの内側にシールを貼り替える。
タイヤホイールを外しているので、それを装着して終了。
【ユーザー車検のメリット、デメリット】
さて、ユーザー車検のやり方を説明したのだが、この辺りは自分で経験してみないと中々わからない。そして、このユーザー車検の困るところは基本的に次回のユーザー車検は2年後であり、前回の経験が風化してしまっていることだ。
つまり何度やっても初心者であるのは中々つらいものがある。
さて、それではメリットとデメリットをまとめたいと思う。
メリットは一つだ。
安い!!
これだけである。車検をすれば10万円前後の費用がかかるが、ユーザー車検なら約45,000円ほどで車検が終わる。
これは大きなメリットであるとも言える。ただし業者に頼むと10万円ほどかかるがこれはメンテナンス代、別の言い方をすれば安全を購入するという考えて欲しい。
そしてデメリットは……
それは『メンテナンスをしていないので本当に安全が確保されていない』ということ。そのために安全性の面で少しばかり不安が残るということ(車検に合格しているので即危険な車に乗っているというわけではないため)。
そして、自分でやるには相当な手間だということ
ユーザー車検は何度も言うが、『自分』で『陸運局』まで行き、そこで『車検を受ける』というもので中々ハードルが高い。
はっきり言って少なくとも半日は潰れることは絶対に覚悟しなければならない。しかも、公的機関である以上、検査を受け付けるのは『9時から18時(土・日・祝日及び12月29日から1月3日を除く)』である。おわかりだろうか?
社会人であればほとんどの人が仕事を休まなくてはならない。それが許されるのならば別に構わないのだが、ほとんどの人はここで中々ハードルが高いと言えるだろう。
正直私もこのユーザー車検を自分の業務として考えてみたのだが、私の住む高鍋町の場合、間違いなく一日仕事となる。そうすると最低でも一万円の報酬をもらいたいというものだが、一万円で相手方が承知するとは思えない。
実働時間は一時間程度のために、時給一万円である事に対して不満を持つ方がいるかも知れないし、他人の車を運転するのはいつもの自分の車と違うために想定以上に気を使ってしまう。
要するに割に合わないと思うからだ。
そのため、これを事業としてやるのははっきり言って割に合わない。まぁこれは私が個人事業主で従業員を雇っていないからというものもあり、一人でなければ十分に採算がとれるようになるかも知れない。
この辺りの判断は難しいものであるが、少なくとも私は現時点でこれを事業で行うことはない。
個人的にはユーザー車検は、普段からオイルやエレメントを交換しているように車に対してきちんとメンテナンスしているような人が行うのは大いに薦めるのだが、そうでない人は安全面の確保という観点から業者にメンテナンス込みでやっていった方が良いと思う。
車検は単なるお金がかかるものという認識ではなく、車の定期メンテナンスにより安全を確保するためのものという認識でいてほしい。