
ほとんどの人はこの意見に対して納得はしてくれることだろう。
だが、実際に子どもの立場から考えて親御さんに『遺言状を書いてくれ』とは中々言い辛いというのも理解出来る。
子どもの立場からすれば親に遺言状を書くように要求するのは、『親の死を望んでいる』『そんなに遺産が欲しいのか』と思われるようで気が引けるものだ。また、実際に親が激高して『そんなに早く死んで欲しいのか!!』と言い放った話も聞く。
ただ、相続というものがいかに面倒で大変なものかということを知っている立場とすれば、子どもが遺言状を書くことを要求するのは、決して遺産が欲しいと言うばかりではない。
相続の一番の問題は、『家族間の人間関係が崩壊する』ことだ。どんなに仲の良い兄妹であっても相続で揉めてしまえば人間関係が悪くなることは普通にある。
「うちはそんなに財産が無いから」
「うちは揉めるようなことはないから」
こういう事を言う人は、はっきり言って認識が甘すぎる。
相続で人間関係が悪くなるなど少し探せばその辺に転がっている。そんな例があるのに、なぜ自分だけが例外だと思えるのか?私としては本当に疑問である。
そのために私としては遺言状を書くことをすすめるのである。遺言状があるだけで相続のトラブルの可能性は一気に減るというのが現実なのだ。そんな便利なシステムを使わないのは本当にもったいない。
だがそれは所詮は外野の意見である。
実際に親に遺言状を書いてくれというのはハードル高いのもわかる。
だが、遺言状を書くのは後の心配事が一気に減るということを考えると、勇気を出していうしかないのだ。
遺言状とは『夏休みの課題』のようなもので、早く終わらせると残りの夏休みの不安が解消されるものなのだ。
夏休みはいつか終わるものであり、人生も同様だ。夏休みの最終日にまったく宿題をせずに終わらずに始業式を迎えた人をみたことはないか?その人は学校の先生にしかられていなかったか?そして半泣きになりながら宿題を居残りでやっていなかったか?
夏休みの宿題は基本本人がやることになるのだが、遺言状がない事の相続トラブルは夏休み遊びほうけていた者の宿題を本人の代わりにあなたがやるようなものだ。
遺言状を書くのは『夏休みの課題を終わらせること』と考えればそんなに遺言状を求められたに目くじらを立てる事では無い。
遺言状を書くことは『早く宿題終わらせて夏休みを謳歌しよう』という主張と動議であり、書いてしまえば残りの夏休みを心配することなく楽しめるように、残りの人生の心配が一つ減るのだ。
遺言状を書くのは宿題を片付けるという事と考えればそんなに悲観するものではないとなる。
その辺のことは一度考えて欲しいものである。