金. 4月 3rd, 2026

さて、私は行政書士ではあるが、副業として高校の方で非常勤講師をしている。

理由は、行政書士だけでは現状生きていくだけの収入が見込めないからである。ただ非常勤講師というのもやりがいがあり、中々楽しい。

さて、非常勤講師という立場であるが、先生方を貶める発言に『世間知らず』という言葉があるのはみなさんもご存じだろう。

だが、ちょっと待って欲しい。先生方は本当に『世間知らず』なのか?

私の答えは『否』である。

現代社会は高度に発達しているのは間違いない。それに加えて細分化しているというのは一般常識であろう。そして、それ故に自分の所属している業界のことを把握するのに精一杯であり、他業界のことを把握している人などほとんどいないことだろう。

そう、要するに人は自分の業界のこと以外の事は知らないのだ。

例えば建築業に勤めている人は飲食業界のことをどれだけ理解しているのか?
飲食業界の人はプロ野球界のことをどれだけ知っているのか?

そう自分の業界以外のことを知らないのはみな同じなのに教員や公務員だけが『世間知らず』というレッテルを貼られるのだ。

普通に考えておかしくないか?

公務員や教員だけが世間知らずと罵る人は一体、公務員や教員の何を知っているのか甚だ疑問である。

みなさんは、橋下徹氏の肝いりの政策であった民間校長というのを覚えているだろうか?

民間の感覚を学校現場に持ち込もうとして導入されたのだが、これははっきり言って失敗だった。当然私は宮崎在住であり、大阪の教育現場に詳しいわけではない。だが、民間校長が赴任した学校現場は間違いなく混乱したと思う。

民間校長は当然ながら改革をしようと意気込んで赴任してきたことだろう。だが、それは学校現場の現状を全く理解していないために大きな混乱を巻き起こしたことだろう。
こういう表現すると先生が世間知らずだと言う人がいるだろう。だが、学校の改革を行ったときに、その改革の余波は教員だけでなく、生徒にも及ぶ。そして、その混乱は生徒達の学力に大きな負担となるのは想像に難くない。

そのためだろう。だからこそ、この民間校長は次々と辞任していくことになった。民間校長はおそらく他業種の中で相当な実績を持っている人材が採用されたことだろう。だが、その高い能力は学校現場において発揮されることはなかった。

人間の能力というのはどの環境において同じように発揮することなど不可能だ。100Mを10秒で走れるスプリンターが、水中で同じように走ることが出来ないのと同じことだ。

民間企業というよりもそれぞれの業界では実力者であっても教育現場では素人だ。その素人が行った改革というのはどれだけ有効性があるといえるのか?

勘違いしないで欲しいのだが、教員が民間企業にいったからといって素人である以上、即活躍などできるわけないという点では同じだ。

何度も言うが自分の業界しか知らないのはみな同じだ。そのことを認識して他業種を見下すような事だけは絶対にしてはいけない。自分の知らない業界に所属し、そこで鎬を削っているような人に対して敬意を持つ事はあっても、蔑むと言うことがどれだけ愚かな行為である事かを知っていて欲しい。

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By 福川 要

 2021年6月に宮崎県の片隅でひっそりと行政書士事務所を開業中。  主な業務は、許認可関連、遺言状作成です。

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