財務省が8月10日に『いつもの』発表を行った。
その発表は『国の借金、過去最大の1255兆円 一人当たり1000万円超 6月末』というものだ。
最近はこの『国の借金』というものが何なのかYouTubeなどで解説動画が出てるために財務省の発表を鵜呑みにする人が減ってきたと思う。実に喜ばしいことだ。
しかし、テレビしか見ない世代は額面通りに国民が1000万円を超える額の借金を背負っていると受け取り「このままではマズイ!!」と勝手に恐れ慄いているのだ。
現在において、この国民が1000万を超える借金を返さないといけないと信じている人々は、全く世の中のことを理解していないと言わざるを得ない。
多少、嫌な言い方をすれば中学校の社会を真面目に受けてこなかった人だ。「学校の勉強なんか社会に出て何の役にも立たない」という言葉を信じ勉強しなかったのだろう。
実に哀れだ。
こんな表現を使うと反発を覚える人もいるだろう。だが、財務省のこんな馬鹿な発表を信じるのはどう考えても学校の勉強を真面目にやってこなかった弊害だと思う。
そもそも『国の借金』とは何のことか理解しているのか?
1255兆円の借金というが『誰が』借りているのか?
この辺りのことを理解していないと財務省のこの発表を鵜呑みにするのである。
まず『国の借金』というもの自体がおかしいのである。なぜならば『国の借金』というもの自体がこの世に存在しないからだ。
この1255兆円の借金をしているのは『日本政府の借金』だ。これは間違いない。
中学社会を真面目に受けた人ならば、経済主体というものを学習したはずだ。
経済主体は『政府』『家計』『企業』である。
この三つの経済主体はそれぞれの役割を果たし、密接に関わり合っている。だが、あくまで独立したものなのだ。
『政府の借金=国の借金』なのか?
それならどうして経済主体を三つに分けているのだ?
『家計』は国に含まれないのか?
『企業』は違うのか?
国の借金とは経済主体三つのうち、三分の一を占める政府の借金でしかない。
というよりもそもそも政府の借金を『国民一人当たり』という風に表現するのだ?
我々、国民と政府は単に『取引相手』だ。取引相手が倒産したりしたら確かに自分も被害を受けたりするので、無関係ではない。
だが取引相手から借金を「お前が払え!! 一人当たり○○万円な!!」と言われて納得することができる人がいるのか?
だが、『国の借金』の論法を鵜呑みにしている人はそれを納得しているということなのだ。
どうだろうか?
中学校の社会科の勉強をきちんとやっていれば少なくとも『国の借金〜国民一人当たり〇〇円』というのが間違いとまで行かなくとも「あれ?何かおかしいぞ」と違和感を感じることができるだろう。
学校の勉強が役に立たないというのは簡単だし、それを信じるというのはその人の勝手というものだろう。だが、騙される可能性を自分で作るのはあまり賢い選択とは言えないだろう。
学校の勉強は役に立たないなどという妄言を信用しない方が絶対に良い。